―現場を支える管理職の育成を通じて、より良い職場づくりを目指して ―
ファースト運輸グループでは、管理職として必要な基礎力の向上と、各営業所における現場対応力の強化を目的に、全国の管理職が集まり、管理職基礎研修を実施しました。
物流の現場では、安全運行、労務管理、品質向上、人材育成、職場環境の整備など、管理職に求められる役割が年々広がっています。特に、ドライバーは点呼後に営業所を出発し、運行先やお客様の現場など、管理者の目が直接届きにくい場所で業務を行います。そのため、日頃からの声掛けや情報共有、現場確認、ルールの浸透がとても重要になります。

今回の研修では、管理職は組織の目標を達成するために与えられた“役割”として捉えることから始めました。管理者は、部下を単なる指示の対象として見るのではなく、同じ目標に向かって仕事を進める大切な協力者として向き合う必要があります。管理職はチームメンバーと一緒にやり切る覚悟が必要である事を再確認しました。

また、「良い会社とは何か」というテーマについても意見を交わしました。お客様や社会から信頼されるサービスを提供すること、従業員が仕事に誇りを持って生き生きと働けること、そして持続的に成長できる会社であること。これらを実現するためには、各営業所の管理者が日々の業務の中で課題に気づき、自ら考え、改善に向けて行動することが欠かせません。

研修では、グループワークを交えながら、実際の現場で起こり得るさまざまな課題について考えました。現場にある小さな不具合を管理者が見逃していないか。従業員の勤務体制や、トラブルが発生した時の報告・連絡が後回しになっていないか。問題を上司や本部に報告する際に、ただ困りごとを伝えるだけでなく、「自分はこう考えます」「このように改善したいです」という意見や提案を添えているか。こうした具体的な問いを通じて、管理職としての姿勢を改めて確認しました。

特に重要なテーマとなったのが、コミュニケーションです。管理者の仕事は、単に数値を管理することだけではありません。目標に向かって人を動かし、チームとして成果を出すためには、一人ひとりの考え方や状況を理解し、その人に合った伝え方を工夫する必要があります。研修では、添乗による一対一の指導、日常の挨拶、良い行動を見つけた際の声掛けなど、現場で実践できるコミュニケーションのあり方についても確認しました。
研修の中では、管理職自身の時間管理についても取り上げました。物流業界では、働き方改革や改善基準告示への対応など、労務管理の重要性がますます高まっています。管理職であっても、長時間労働を前提とした働き方ではなく、業務の進め方を見直し、効率と品質の両立を図ることが必要です。あわせて、管理職として必要な法令知識を確認するため、グループワークや基礎テストも実施しました。

さらに、現場対応力を高めるため、実務上判断に迷いやすいテーマについても確認を行いました。管理者が正しい知識を持ち、適切に判断できることは、従業員が安心して働ける職場づくりにつながります。
ファースト運輸グループでは、管理職の育成を単なる社内教育としてではなく、会社全体の安全品質、働きやすさ、そして成長力を高めるための重要な取り組みと位置づけています。管理者が現場に目を向け、従業員の声に耳を傾け、自ら考えて行動することで、営業所の雰囲気は大きく変わります。その積み重ねが、ドライバーの安心感やモチベーション向上につながり、ひいてはお客様へ提供する物流品質の向上にもつながっていきます。

今後もファースト運輸グループは、管理職一人ひとりの成長を支援しながら、安全で働きやすく、社員が誇りを持って働ける職場づくりを進めてまいります。